So-net無料ブログ作成
検索選択

フレージング [音楽表現]





フレーズについて補足しておきます。セゴビア編ソルの20の練習曲の1番と2番を例にとります。1番はOp.6-8で2番はOp.35-13です。セゴビアが何故この2曲をこの順で配置したのか不思議ですが、1番は音楽的に複雑で2番はとても単純です。単純といっても和声的にはソルならではの工夫があり決して安易な曲ではありません。但し、フレージングとしては完全に4小節単位のフレーズで構成されており、かつフレーズの区切りは明確に演奏する必要があるので解釈に迷う余地はありません。対して1番は三声の対位法で書かれており、明確なフレーズの区切りがありません。和声的に終止形を形成している箇所も解決する音が次のフレーズの開始になっており、曲の最初から最後まで途切れることなく演奏されます。あえて句読点を入れるとすれば9小節目から10小節目にかけてこの曲の主調であるハ長調からみるとドッペルドミナントを経てト音に解決しますので、10小節目の1拍目と2拍目は区切るという解釈は出来ます。ですが10小節目の1拍目と2拍目のソのオクターブの進行は繋がるべきという解釈も成り立ちます。というように何処から何処までをフレーズと捉えるかは解釈の余地を伴い正解は一つとは限りません。フレーズを捉えたなら、一括りの流れで演奏しなければなりません。それは必ずしも音が途切れずに繋がるということではなく、休符を含んでいたり、アーティキュレーションとしての間があること、ギターであれば左手のポジション移動を伴うことで間が生じる場合でも音楽の流れは維持されなければなりません。目の前にある音符を追うことに注視していると大きな流れを忘れてしまいがちです。「ディレクションを意識する」という指摘を頂くことがありますが、方向性を意識する、音楽が何処に向かっているのかを常に意識することが大切ということです。

楽譜には音符以外にも様々な情報が書かれています。pやf、クレッシェンド、ディミネント、アクセントやスタッカート、テヌート、速度表記やrit、accelなど作曲者が書いた情報は無視することは出来ません。ですが楽譜に書かれた強弱や表情記号以外に音符の並びだけから読み取らなければならない基本的な表情・表現があります。それは本質的に読み取らなければならない微妙な強弱変化や音質変化、アゴーギクにより実現されます。


スポンサードリンク





nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました