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音程 [音楽表現]





西洋音楽が理論的なのは自然科学に基づいているからです。音の周波数が整数比の関係にある時に美しく響くという関係を元に音程や和声が組み立てられてきました。周波数の比が丁度1対2になる時がオクターブ(8度)と言いますが、オクターブを12分割して音階や調性、和声が作られています。12分割を等分割したものを平均律といい基本的にギターのフレットは平均律が得られるように作られています。平均律は全ての音が等間隔であるために長3度、完全5度などの音程間隔が12音全て等しいため、転調しても音程間隔が変わらないという利点があります。一方でドとソの関係を完全5度といいますが、周波数の整数比から算出した完全5度の関係に比べ平均律の完全5度はわずかに狭くなります。半音の間隔を100した単位のセントで2セントの違いがあります。さらにドミソの和音を整数比で取った場合のドとミの長3度に関しては平均律は約14セントの違いがあります。このことは理論的に美しい響きを得たいという科学的なアプローチには反します。特に調律により音程が固定されてしまう鍵盤楽器では平均律以外に様々な調律方法を工夫してきました。所謂、古典調律といわれる純正律、ミーントーン、キルンベルガー、ベルクマイスターなどです。逆に音程を調整することが可能な声楽、ヴァイオリン族や管楽器では特定の音律という縛りはありませんので、適宜音程を調整して美しい響きを出そうとしています。合唱や吹奏楽などを経験した方は長三度は低く、短三度は高く音程を取るという和音を純正的に響かせるトレーニングをしたことがあるかもしれません。たまに平均律は駄目で音程は純正律でとらなければならないというような偏った考えをしている人がいますが、全てに完璧な音律というものは存在しません。純正律は特定の和音を美しく響かせるという面では優れていますが、純正で取った音程が旋律としても心地よいかというとそうではありません。完全5度を積み重ねた音律をピタゴラス音律と言いますが、5度調弦であるヴァイオリン族は弦の共鳴を含め、ピタゴラス音律で旋律を弾くと楽器が良く響き美しく感じるといいます。純正律ではミの音が低くなりますが、旋律上のミの音を低くとるとあまり気持ち良い音程と感じないことも多いのです。但しコラールのように旋律線よりも和声感を重視する場合は純正で取った方が良いこともあり、良い音程の取り方というのはケースバイケースです。音程、音律は何かを重視すると何かを犠牲にしてしまうので、あらゆる意味で中庸に妥協した平均律は決して悪い選択ではありません。ギターは正しく調整された楽器で質の良い弦を張り、正しく調弦すれば限りなく平均律に近い音程を得ることが出来ます。また左手の力加減で意図的に高め、低めという微調整も可能ですし、ピアノでは出来ないビブラートをかけることもできます。ですが演奏中でも発生する調弦の狂いの為に平均律どころではないというのが現実でしょうか。


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