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演奏スタイル [音楽表現]





古典派の時代に確立した機能和声は19世紀ロマン派の時代に発展し、感情表現豊かで濃厚な音楽が作られるようになります。それに伴い演奏表現もビブラートを多用し、楽譜にないアッチェレランド、リタルダンド、溜めを作るなどテンポを動かし、強調したい音はより強く長くというように表現の幅が大きい濃厚な演奏スタイルになってきます。セゴビアはそういうロマン派の演奏スタイルがまだ強く残っている時代の演奏家であり、セゴビアが独特なのではなく、当時はそういうスタイルが普通でした。指揮者ではメンゲルベルクやフルトヴェングラーなどが該当します。現代の演奏スタイルから見ると奇異かもしれませんが、それはその曲が持っている本質的な性質を大げさに表現しているのであって、決して好き勝手に揺れ動かしているのではありません。音楽が高揚する時は早くなる、落ち着くときは遅くなる、頂点の前には溜めを作る、対比を強調するなど、楽譜をアナリーゼした裏付けがあってのことです。ですからセゴビアやその時代のギターに限定せず指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニストなどの歴史的名演を聴くことは好き嫌いは別にして音楽表現を学ぶという点ではとても有用です。大げさに表現していることをそのまま真似する必要はなく、自分の演奏に隠し味として取り入れるか、薄めて取り入れるかは人それぞれです。

なお現在はピリオド奏法というその曲の誕生した時代の演奏スタイルを研究、再現することが普通に行われるようになりました。ロマン派的演奏スタイルはやはりロマン派の音楽にあっているのであり、同じ機能和声を使っていても古典派はそれにふさわしい様式で、バロックはバロックの演奏様式をモダンな楽器を使う場合でも取り入れていく必要があります。


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