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ジョン・ウィリアムスCDボックス1 [雑談]





ジョンのCDの中で初期の物についての雑感です。
このCDボックスはコロンビア(CBSソニー)により録音されたものになりますが、ジョンはこれ以前にウェストミンスターにレコードを残しています。コロンビア第一弾は1964年にリリースされた「コロンビア・レコード・プレゼンツ・ジョン・ウィリアムス」です。このレコードの録音は1964年5月14日から20日にかけて行われています。ですが1965年リリースの第2弾「超絶技巧ギター作品集」も実は1964年5月21日22日という同時期の収録です。さらには1967年リリースの第4弾「超絶技巧ギター作品集続編」も1964年10月に収録されており、初期のソロ3枚のLP全て1964年にニューヨークのコロンビアスタジオにて行われたものになります。またさらに驚くことに有名なオーマンディとのアランフェスは1965年12月14日に収録されていますが、その直前の1965年11月15日、17日そして12月11日に収録されたものが1969年に第7弾「ギターのための超絶技巧変奏曲集」としてリリースされています。ですので1964年、65年の2年間にLP5枚分の録音を行っているのです。またアランフェスとテデスコの2曲の協奏曲を1日だけでレコーディングしていることになります。さらに詳しく書けばアランフェスのレコーディング日の3日前にパガニーニのカプリス24番、ジュリアーニのヘンデルの主題による変奏曲、ソルの魔笛を一日でレコーディングしています。ジョンは1941年生まれですのでまだ20代前半の頃になりますが、技術的にも音楽的にも既に完成していますし、短期間にこれだけの曲目を楽々とこなす余裕を持っていることに驚きます。後に再録している曲もあるのですがこの初期の演奏は切れ味鋭く瑞々しく録音状態を除けば後の物よりも魅力的な演奏ですらあります。今更ながらセゴビアが絶賛した少年期、青年期のジョンの演奏の凄さをこれらの録音からうかがい知ることができます。

録音状態と書きましたが同時期に収録された第一弾、第二弾を聴くと曲毎に録音品質が異なります。当然この時代はアナログの磁気テープによる録音ですから、年月によりマスターテープの劣化もあるものと考えられます。アナログLPの時代でも世界中で組み合わせを変えてレコードを発売すればマスターテープは何度も使用されているでしょうし、CDの時代になってデジタル変換された時期も異なるのかもしれません。印象としては何度も使われたであろう有名曲程音の劣化が著しいです。CDの1枚目はバッハのリュート組曲4番から始まりますが、これはとてもクリアで良い音で、最初に聴いた時は音質の良さに驚き、リマスタリングの成果かと思いました。ところが続くセビリアではまるでキズと汚れだらけのLPレコードを聴いているようなノイズと歪みがあり、演奏が素晴らしいだけに残念な音質です。もしかしたら保存状態の良い初期版のLPがあれば素晴らしい音で聴けるのかもしれません。曲によっては音質が悪い物があるとはいえ、松のフレタを使っていると思われる初期の録音群は理想的なギターの音であり、ギター音楽に留まらない普遍的なクラシック音楽の演奏スタイルに基づく知的な演奏は最上と言えます。



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