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音楽知識は必要か [音楽表現]





 先日ある方からアマコンで優勝出来るには私位の音楽知識が必要なのかと尋ねられましたので、少し書いてみます。結論から言えば一つの曲を仕上げるだけなら知識は無くても良い演奏をすることは可能です。極端な話として楽譜を読めない人でもコンクールで優勝することは可能でしょう。何故ならコンクールで読譜力を試されるような初見審査はありません。課題曲や自由曲を10日で準備しようが10年弾き込んで臨もうが、本番でより説得力のある演奏をした方が勝ちだからです。一つの曲をレッスンで徹底的に先生に仕込んでもらっていれば本人の音楽知識の不足は先生が補ってくれれるでしょう。あるいは先生に習わずとも感が良ければ人の演奏を真似するだけでもそれらしい演奏は可能です。アマチュアであれば一曲入魂で得意な曲であればプロ顔負けな演奏をすることも出来るでしょう。アマチュアであれば音楽の楽しみ方は人それぞれで良いのです。

多くのクラシックギター愛好家はまず名人が弾いている演奏を耳にして、この曲が素敵だから自分でも演奏できるようになりたいと考えるはずです。その曲が好きだから演奏したいと考えている時点で、その曲のイメージを既に持っています。カラオケがうまい人と考えると分かり易いかもしれません。カラオケで歌う場合にほとんどの人は聞き覚えで歌っていると思います。カラオケが上手い人というのは音楽の知識ではなくて、音程やリズムや抑揚まで含めて聞き覚える耳を持っている、俗にいう音感の良い人です。音感の良い人はギターを弾いても楽譜は読めません、理屈は分かりません、フィーリングで弾いて弾いていますと言いながら、上手に演奏します。その人がフィーリングと言っているのは誰かの演奏の聞き覚えなんです。稀に聞く耳は持っていながら音痴な人がいます。人の演奏の良し悪しは分かるけれど演奏するとグダグダになってしまう人、とことんリズムが取れない人がいます。そういう人でも訓練すれば必ず改善しますので好きなら諦めずに努力すれば音感は良くなります。

クラシックギターはたった一人で演奏出来る楽器です。ですから、音感が良い人、音感を鍛えた人は音楽知識は無くても好きな曲であれば体で覚えて立派な演奏をすることが出来ますし、アマチュア演奏家としては幸せに暮らせます。

ですがアマチュアであってもアンサンブルや合奏をしようと思うと残念ながら感性だけでは演奏出来ません。自分の音と他の人の音を客観的に聴けること、テンポやリズムを他の人に合わせられることが必要で、その場の状況に合わせられる柔軟性も必要です。そして他人と練習時の音楽の擦り合わせをする上で共通言語として音楽理論は欠かせません。各自が好き勝手な演奏をしても良いアンサンブルにはならないですし、只々周りの様子を伺って合わせるだけでも駄目なのです。独奏でも合奏でも同じでただ単に音を順番に並べるだけでは良い音楽にはならないのです。

ではプロの世界はどうなのか、基本的にはプロとして生き残れる人はやはりそれなりな経験と知識を持っているものでしょう。仕事によってはその場で渡された楽譜を演奏しなければならないこともあるでしょうし、教えるにしても生徒が知らない曲を持ってくるかもしれません。プロを目指している若手のギタリストはどうなのか、勿論皆ものすごい努力をしているのだと思います。でも難しい曲を間違わずに弾けることに終始して、音楽全般を学ぶことを軽視していないかという危惧を感じます。これはギターに限らず音大生などでクラシック音楽の演奏家を目指しているにも関わらず、クラシック音楽への興味があまりない人、自分の楽器に係る曲しか知らない人が多くみられます。私位の年代で音楽を専門に学びプロとして生き残っている人の多くは元々がクラシックオタクな人が多かったように思います。


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