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新交響楽団最後の演奏会 [ホルン]

 昨日の1月29日に行われた新交響楽団236回演奏会で私のオーケストラでの活動の最後となりました。大学に入学した1981年からオーケストラで演奏することを休みなく続けてきました。社会人のオーケストラとしてはザ・シンフォニカに15年在籍し、2002年からは新交響楽団で今日まで演奏を続けてきました。その他にも東京アカデミッシェカペレ、東京マーラーユーゲントオーケストラ、浦和フィル、宮前フィル、アンサンブルフランなどでも演奏させて頂きました。新交響楽団は年に4回の演奏会を行っていますので14年半の間に定期だけで58回の演奏会で演奏したことになります。昨日の午前中のステージリハーサルで大ホールでホルンを響かせるのもこれが最後かと思うと少し感傷的になってしまいました。
ステージリハーサルで全曲通しましたが、ホールの響きを楽しまないと勿体という気持ちになり、手を抜かずにリハーサルを楽しみました。本番では多少の緊張からのミスもあり、完璧ではありませんでしたが、自分らしい演奏が出来たと満足しています。牧神の午後への前奏曲を吹いて、2曲目の遊戯は降り番でしたので袖に下がりましたが、その時にマエストロから「君はホルンを吹いている時にいい顔をしているね。音楽を楽しんでいる。」ととても嬉しい言葉をかけて頂きました。自分の最後のオーケストラが「火の鳥」というのも出来過ぎですがフィナーレのホルンソロは実はとても嫌なソロなのです。高くも低くもない音域で楽そうに思うかもしれませんがH-durという調性はホルン的にはとても外しやすい音の連続です。間違いなく吹けるという自信はありましたがホルンに絶対はありません。このソロを吹くために考えていたことはこのフィナーレは祝いの場であるということで、緊張とは無縁な喜びの音楽であるということです。ソロの前の弦楽器のトレモロの進行から自分が出すべきFisの音を頭の中に鳴らし、意識して体の緊張を解き、自然な呼吸からストレスのない息を楽器に吹き込む、それだけを意識していました。最初の音が綺麗に響いた時に自分も安堵しましたし、オケの仲間も、お客様もほっとしたのではないでしょうか。ただ安心の後にミスは出やすいもので、その後で音がひっくり返りそうになったり(ギリギリセーフか?)疲れから若干音質がガサついてしまいました。それでも自分に出来ることは出来たという達成感はありました。
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 終演後の打ち上げでオケを辞めてギターに専念しますと言ったところ、マエストロには大変驚かれましたが、「それなら武満のギター協奏曲をやろうよ。あれは僕が初演したんだよ。」という冗談ながらもありがたいお言葉を頂きました。調べてみると武満徹:夢の縁へ「鈴木一郎とリエージュ国際ギター・フェスティヴァルの共同の委嘱。1983年3月12日同音楽祭で、鈴木一郎、矢崎彦太郎指揮リエージュ・フィルハーモニー管弦楽団により初演。」とのことでした。
 私はあがり症で本番に弱い所があるのですが、楽器は違えどギターでのあがり対策とホルンのそれは同じです。ギターのレッスンで田口先生から毎回指摘される脱力をホルンでも意識すること、そのことが最後のオケのステージでも生かせたと思います。オケから離れることは寂しいですが、アマチュアとはいえハイレベルなオケの現場を数多く経験してきたことはギタリストとしての大きな財産です。この時点でオケから離れたことを後悔しないようにギターに取り組んでいきたいと思います。



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新交響楽団第232回演奏会 [ホルン]

昨日は新交響楽団の第232回演奏会で創立60周年の第一弾の演奏会でした。雪が心配されましたが東京は積雪もなく晴天で、約1300人のお客様にお越し頂けました。今回の演奏会は私にとって特に印象に残る演奏会となりましたが、私だけでなく演奏した皆の共通の想いだったようです。新交響楽団にとって特別な存在である芥川先生の作品を取り上げたということもありますが、何といってもエルガーの交響曲第2番を演奏することで得られた達成感、満足感が大きかったからだと思います。

今回エルガーを取り上げたのは指揮者の湯浅卓雄先生の強い希望があったからです。正直なところ殆どの団員にとっては今まで聴いたこともない未知の曲でした。ですが練習を通して湯浅先生のこの曲への愛着を知り、我々もこの曲を共感を持って演奏することの喜びを感じることとなりました。

新交響楽団には維持会というものがあり、維持会員の皆様に毎回維持会ニュースをお送りしていますが、今回は私がエルガーについての雑文を書かせて頂きました。次の新響のホームページから何方でも見ることが出来ます。
http://www.shinkyo.com/concert/i232-1.html

この維持会ニュースに書かせて頂いたように私自身がこの曲を練習した3ヵ月は楽しい時間で、元来あがり症で本番中は雑念に捕われがちな私ですが、今回はこの素晴らしい作品を演奏することを楽しもうという気持で音楽に集中できました。60分近い大曲ですので3楽章くらいからは疲れが音に出て、ミスも少なからずありましたが、それでも最後まで集中力が途切れることなく、逆にもう終わってしまうのかという寂しさを感じながら最後の長い消え入るようなロングトーンを味わって演奏することが出来ました。終わってから話してみると皆同じような気持ちだったようです。演奏者が満足した演奏が必ずしも良い出来とは限りませんが、お客様の反応も良く、オーケストラとして良い演奏が出来たと思います。

その理由を考えてみると曲自体が素晴らしく、指揮者が得意とする曲であったことだけでなく、オーケストラにとって未知でり、白紙だったからかもしれません。世の中にある沢山の有名な名曲であれば多くの団員にとっては過去に演奏経験もあり、各自が好む演奏や、それぞれの自己主張、過去の演奏で身に付いた癖や思い込みがあることが、演奏のまとまりを欠く要因となったりします。良いオーケストラプレーヤーというのは求められるスタイルやテンポ、表現に答えられる柔軟性をもっているものですが、アマチュアである我々は一度体で覚えてしまった癖からはなかなか抜け出せません。そういう意味で今回は白紙であったことで湯浅先生が表現したいエルガーの演奏に素直に共感出来たのかもしれません。特に湯浅先生が強い拘りを持っていた4楽章の最後の黄昏はホールでの生演奏でしか味わえない音楽になっていたと思います。



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ホルンのはなし [ホルン]

ギターの前にホルンのことを簡単に書いておきます。
私が最初に体験した金管楽器はコルネットで小学生の鼓笛隊が始まりです。
中学は運動部推奨の学校で吹奏楽ではなく器楽部という弱小文化部でトランペットを吹いていました。
中学の頃からクラシック音楽に夢中になり、いつかオーケストラで演奏したいと思っていました。
高校でようやく吹奏楽部に入りましたがトランペットは経験者が多いのでホルンをやったらと言われました。
その頃ではオケの中のホルンに魅力を感じていましたから、喜んでホルンに転向しました。
大学に入りようやく憧れのオーケストラで演奏できるようになり、プロの指導も受けるようになりました。
大学オケのホルントレーナーとして都響の沖田晏宏先生にご指導頂き、個人レッスンでは東京フィル時代の大野良雄先生そして最も長くご指導頂いたのは脇屋俊介先生です。
他には都響の伊藤泰世先生にもお世話になりました。
大学卒業後は当時のジュネス仲間で作ったザ・シンフォニカを活動の拠点としながら、アカデミッシェカペレ、東京マーラーユーゲントオーケストラなど多くの演奏会に参加してきました。
20代の頃に山田一雄先生と演奏したマーラーの3番などは特に印象に残る演奏会です。
そして2002年に現在の新交響楽団に入団し充実したオーケストラ活動を続けております。
今まで自分が参加した演奏会の数は把握していませんが、アマチュアのホルン奏者としてはこれ以上はないという経験をさせて頂いています。
まずサントリー、オーチャード、オペラシティ、東京芸術劇場、すみだトリフォニーなど常に都内の音楽専用のコンサートホールで演奏できること、そして飯守泰次郎先生を筆頭に常に第一線の指揮者を迎え、アマチュアとしては演奏機会の少ない大曲、難曲も多数演奏しています。
今までで特に印象に残る演奏会としては大学一年で幸運にも参加来たジュネスで尾高忠明先生とのブルックナー8番、先に上げた山田一雄先生のマーラー3番、山下一史先生とのマーラー9番、英雄の生涯、飯守先生とのトリスタンとイゾルデ抜粋、小松一彦先生との涅槃交響曲などでしょうか。

新交響楽団は今年2016年で創立60周年です。
1月24日に60周年記念の第一弾演奏会がありますので、是非池袋までお越しください。
http://www.shinkyo.com/01next/232.html


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