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新国立「ジークフリート」鑑賞 [音楽鑑賞]

2017年6月1日の新国立劇場の「ジークフリート」初日を鑑賞してきました。座席はC席で4階3列目の桟敷席です。桟敷席というのは舞台から遠いので視覚的には厳しいですが、音響的には音が集まってくるのでとても良い場所です。昨年からのプロジェクトである飯守先生のニーベルングの指輪も3公演目となり、残すは今年秋の「神々の黄昏」のみとなります。前夜祭の「ラインの黄金」と第1夜「ワルキューレ」はオーケストラが東フィルでしたが第2夜「ジークフリート」は東京交響楽団でした。ちなみに「神々の黄昏」は読響です。
飯守先生の初日ということでまとまりに欠けるのではないかという不安がありましたが、歌手もオケも乱れることなく素晴らしい演奏でした。何より東京交響楽団の精度が高く、さらに飯守先生の要求したであろう音楽を見事に具現化していて素晴らしい音を聴かせてくれました。歌手も皆素晴らしく特にジークフリート役のシュテファン・グールドは最後まで圧倒的な声量のヘルデンテノールを聴かせてくれました。グールドと並ぶとさすらい人(ヴォータン)がやや小粒な印象はありましたが、皆高水準で大満足です。
リングとなるとどうしてもホルンに注目してしまいますが、1番は大野雄太さん一人で全幕吹き切り、最後まで安定した素晴らしい音を聴かせてくれました。5番ホルン(ワーグナーテューバ1番)がジョナサン・ハミルさんで東京交響楽団の現役ホルンセクションは高水準です。ただ2幕のホルンコールは誰が吹いていたかは分かりませんが初日ということもあってでしょうが、かなり残念な出来でした。ただ演出的にあまりに間を取り過ぎていてステージに合わせて裏で吹くのは大変だろうなと思いました。
実は「ジークフリート」がこんなにも面白いということを今回初めて分かりました。全三幕で4時間超の長丁場ですが眠くなることもなく、最後まで堪能しただけでなく感動しました。学生の頃に二期会のジークフリートを東京文化で見たのですが、その時は知識もなく字幕も無かったのでとても退屈だったのでそれがトラウマになっていたのでしょう。新国立の音響と字幕はオペラの楽しみを教えてくれます。
ただあの頃に比べればリングの世界観や示導動機、ワーグナーの音楽を演奏者として経験してきて聴こえてくる情報量が違うということもあります。飯守先生のリング、最後の「神々の黄昏」が俄然楽しみになってきました。


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