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続・アマコン [ギター]

もう少しアマコンについて書いておきます。このコンクールの特徴として学生不可、他のコンクールの入賞者は参加不可という参加規定があります。ですからギター文化館のシニアコンクール入賞者や、ギター連盟のギターコンペの全国大会金賞受賞者などは参加資格が無くなります。私はギター歴は長いものの、ギターを弾く人たちとの係りを持ってこなかったのでギター界では新参者でした。ですからまずはアマコンでの入賞を目標としてその後で他のコンクールなどにも挑戦しようと計画していました。幸いなことに三年目でアマコン卒業となりました。アマコンの魅力は賞品が豪華なこともありますが、何といっても三鷹の風のホールというギター演奏に最適な素晴らしい音響のホールで演奏出来ることにあると思います。ですから順位よりも本選に残ることで8分間の演奏時間をもらえること、そして会場にいる人々に真剣に聴いていただけることに参加する意義を感じていました。順位に関しては相対的なものですからベストな演奏が出来たとしても優勝できるとは限りません。ですから今回優勝できたことはとても幸運なことだったと思っています。優勝したことでとても豪華な賞品の数々を頂けましたが、優勝者にだけに与えられる来年のゲスト演奏に特別な喜びを感じています。今年のゲスト演奏をされた増田さんの演奏はとても素晴らしいものでしたので、私も良い演奏が出来るように今からプランを練りたいと思っています。
 今年は電車とバスで会場入りして色々な方とお話ししたり、出来るだけ沢山の人の演奏を聴き、打ち上げにも参加してみて、あらためてアマチュアにとって素晴らしいコンクールだと感じました。主催されている志田先生、運営されている委員の皆様、スタッフの皆様に改めて感謝いたします。昨年までは自分の演奏に集中することを優先して、あまり交流ということは考えていませんでした。ですがこの一年の間にyoutubeに演奏をアップしたり、FaceBookで知り合いを増やしたりしてきて、ギターを介して人と係ることの大切さを感じています。今までメインの音楽活動だったオーケストラでは演奏する側に100人の仲間や指揮者やトレーナーがいてそこで一つの社会が成立していました。コンサートのお客様としてはメンバーの知人友人が多いとしても大ホールで1000人を超えるお客様の前で演奏することと、小さな会場でギターを演奏することは根本的な違いがあります。基本的にアマチュアとしてギターの演奏活動をしていく為には演奏者であると同時に聴衆である必要があります。自分の演奏を聴いてもらう為には人の演奏を聴くこと、色々な場に積極的に参加して多くの人との交流を深めることが必要です。そういうことが分かるまでこの三年という時間が必要だったように思います。これからはプレーヤーとしての技術や音楽を深めることと、様々な場に出て行って人との繋がりも深めていくことの両面を大切にして行こうと思います。
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全日本アマチュアギターコンクール [ギター]

 いつもは8月末に三鷹で行われる全日本アマチュアギターコンクールですが、今年は8月13日に開催されました。3回目の挑戦でしたが幸運にも第1位という最高の結果を得られました。最終予選落ち、次席、1位と成績を伸ばすことが出来たのですが、この3年を振り返ってみます。
 まず初挑戦は2014年の第15回アマコンでした。2013年の3月から田口先生のレッスンを受けるようになって1年過ぎてのことです。この時の予選課題曲が佐藤弘和さんの「素朴な歌」でした。この年の5月にボッテーリの新作を購入してのことでしたが、初挑戦で雰囲気も流れも分かっていませんでしたのでガチガチに緊張して手が震え満足な演奏は出来ませんでした。この経験から本番の緊張下でも安定した演奏が出来るように脱力と指の動きを最小にすることを重点にレッスンをして頂くようになりました。この時の本選の演奏を聴いてみて1位と2位の人はとても高度な技術を持って素晴らしい演奏をされましたが、本選出場者の平均レベルとしては同じアマチュアとして恐れる程ではないとも実感しました。 
 その後の一年間のレッスンで技術的にも上達できたことに加えて、対策としてコンクールの曲を人前で演奏する回数を増やしたことで2015年の第16回アマコンでは本選に残ることが出来ました。この時の予選課題曲はタレガのワルツで本選自由曲はジャン=マリー・レーモンの絆でした。絆を選んだことは上位入賞を狙うには不利だったかもしれませんが、長期間取り組む曲として思い入れを持って取り組める曲であること、この曲を多くの人に知ってもらいたいということからの選曲でした。結果としては次席(4位)でしたが多くの人に強い印象を持って頂けたことで自分としてはとても満足でした。ただ審査員の先生方とお話しさせて頂いた反省も踏まえ、次回はコンクール向きの選曲をして挑戦しようと決意しました。
 それで今年はコンクール向きな曲として「椿姫の主題による幻想曲」を選びました。なお2回目までは出来るだけ周りを聴かないようにということで家が近いこともあり、車で移動して午前中に行われる演奏順の抽選の後で家に帰り、自分の出番ぎりぎりに会場に戻るということをしていました。今年は気持ちに余裕も出来き、また参加者にも顔なじみの人が増えたこともあり、電車で出かけました。ところが予選演奏順が48人中の48番目ということで、とても待ち時間が長いことになってしまいました。そのため16人で休憩が入るということで2回目の休憩前の32人まで客席で演奏を聴いていました。控え室で練習しても疲れますが、客席で聴いているだけでも疲れてしました。
 今年の課題曲はソルのOp31-10でしたが、昨年の予選よりも緊張が大きかったかもしれません。思い通りの演奏は出来なかったものの大きなミスなく行けたと思った最後の最後でミスをしてしまい、今年は予選落ちを覚悟しました。後で審査員の予選の講評を見ると最後のミス以外の部分で評価頂けたようで、本選に残ることが出来ました。ですが自分としてはあの予選の演奏には少し悔いが残ります。
 本選は緊張感の中でもある程度自分の表現が出来たと思います。ですが後半に疲れもあり集中力が途切れてミスが重なったことでどう評価されるかは微妙だと思っていました。10人中の5番目の演奏ということで後半5人の演奏は客席で聴くことが出来ましたが、皆さん良い演奏をされていましたし、私よりも前に演奏された山口さんの演奏が良かったとの会場内の声も聞こえてきました。審査発表はドギドキでしたが、良かったと思っていた久保田さんが特別賞、杉本さんが3位ということで2位で呼ばれるのか選外かと思っていたところ、山口さんが2位とのことで、あれっと思っていたらまさかの1位という驚きでした。ミスした部分よりも音楽表現を評価して頂けたようでありがたいことです。ただ自分としてはスケールや早い動きの安定という面で技術的な不足を感じており、評価頂けたことはありがたく感謝しつつ、反省点は今後の技術的な課題としていきます。なお2位の山口さんとは僅差だったとのことで得られた結果は運に恵まれたものと思っています。その一方で優勝できたことは田口先生のご指導あってのこと、またこの一年でFaceBookなどで知り合った沢山の友達や、クラスタの仲間達の声援のお蔭と感謝しています。一年後のゲスト演奏で恥ずかしくない演奏が出来るようにこれからも頑張っていきます。
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動画の音質 [ギター]

 ギタリスト、作曲家の佐藤弘和さんが入院中に病室で作曲した小品の譜面をFaceBook上で発表するというユニークな試みが行われていました。最初は7月10日に曲を書いたけれど音が出せないから誰か演奏をネットにアップして音を確認させてということから始まりました。それに私も含めプロ、アマの複数の人が反応したわけですが、それが連日に渡り12日間続きました。その後も間隔を開けて昨日退院されるまで全17曲で完結となりました。
youtubeの私の演奏が下記になります。


 また日頃、私が参加しているFaceBookのクラシックギター演奏愛好会グループでも演奏動画をネットで公開するということをしています。先日、その愛好会のプチ発表会という集まりがあり、普段はネット上での付き合いのギター仲間が実際に集まり演奏を披露しました。実際に生で演奏を聴いてみると普段ネット動画で聴いている音の印象よりも皆さん良い音を出されています。今ではスマホで誰でも気軽に動画撮影をすることが出来るのですが、音質という点では機材の差が大きく出てしまいます。
 録音のみのICレコーダーでも会議用途のものと音楽用途のものでは違いがあります。まずはマイクの違いというものも大きいのですが、録音レベルの決め方、音声記録フォーマットの違いも大きく影響します。お手軽な録音機あるいはビデオカメラの音声というのは録音レベルはオートになっていて、小さい音は増幅し、大きな音は音量を押えて均一に聞き取り易い音量になるように自動的に調整されてしまいます。これでは音の強弱を表現したい楽器演奏には不向きです。また音声の記録もビットレートの低い圧縮フォーマットになっているので高音質は望めません。従って演奏を録音する為には最低限、録音レベルをマニュアルで設定出来ること、記録フォーマットとして非圧縮のWAVあるいは圧縮フォーマットでも高ピットレートで高音質の設定が可能であることが必須となります。
 そもそもyoutubeなどに自分の演奏をアップロードしたいと考える人は音がメインであり、画にはそれほど拘りを持たない人が殆どでしょう。どれほど高画質な動画であっても音質が悪いことは演奏者には許しがたいことなはずです。そういう用途を意図した録音機能をメインにオマケとして録画機能が付いているという機材があります。現役モデルとしてはSONYのHDR-MV1やZOOMのQ4Nなどが該当します。これらは狭いスタジオでも全体が撮れるように広角で単焦点の簡易なカメラといわゆるハイレゾまで対応した高音質をうたった録音機能が付いています。私はZOOMの旧機種であるQ2HDを使っているのですが、youtubeに公開するには十分な性能・機能を有しています。
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 私がyoutubeに公開している動画はQ2HDの設定として画質は1280x720(30f/s)、音質はPCM(44.1KHz 16bit)としています。それを付属の編集ソフトで前後の不要部分のカットのみを行い、音のエフェクト処理は一切していないものをyoutubeにアップロードしています。もちろんyoutube側で画も音も加工されてしまっていて、音も圧縮されていると思われますがyoutube音源としては十分な音質を確保出来ていると思います。
 先日、深夜にyoutubeに繋がり難いことがあり、同じ品質の動画を試しにFaceBookの動画として投稿してみたのですが、FaceBook側の処理で音質が著しく悪化して聴くに堪えないものだったので速攻で削除しました。スマホで簡易に撮った演奏をFaceBookにアップした時は元の音質が悪いことをは別にしてそれ程の劣化は感じませんでしたので、WAV音源だったために逆に低ビットレートにエンコードされてしまったのかもしれません。
 なお話はそれますが演奏を公開する場合に注意しなければならないのは著作権です。ソルやタレガなど著作権フリーの作品であれば何処で公開しても問題はありませんが、著作権保護対象の作品を公開するにはそれなりの注意が必要となります。所謂動画投稿サイトであるyoutubeやニコニコ動画などはJASRACと包括契約と結んでおり、著作物利用に関する手続き、費用は全てサイト側で処理してくれています。FaceBookは著作権の面倒は見てくれませんので、youtubeにアップロードした動画をFaceBookにリンクすると良いでしょう。




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編曲と調性 [ギター曲]

しばらく更新が止まっていました。

他の楽器のために作曲された曲を編曲してギターで演奏することは良くあります。アルベニスやグラナドスなどのスペインの作曲家によるピアノ曲はギターで演奏される機会の方が多いですし、ギター奏者は当たり前にギター曲だと思っている人も多いでしょう。またオリジナルの演奏を聴いたことが無いという人も多いのではないでしょうか。他にもタレガがクラシックの名曲を沢山編曲していたります。こういう編曲では当然のようにギターで演奏しやすい調性に移調しています。バッハの無伴奏チェロ組曲も移調されることが多いです。逆に移調せずに演奏出来るものはバッハの無伴奏バイオリン曲だったりします。

基本的にギターはフラット系の調性が苦手です。その理由は簡単なことでフラット一つのヘ長調はシにフラットが付きますがシは2弦の解放弦です。変ロ長調は1弦、2弦、6弦にフラットが付き、変ホ長調は1弦と2弦と5弦と6弦の解放にフラットが付きます。ということでとことんフラット系はギターには不向きです。ですから基本的に原曲がフラット系の調性の場合はシャープ系に移調してしまいます。カポタストを使うという方法もありますがカポタストは独特な音色がありますのでギター本来の音色とは異なってきます。

私は絶対音感はありませが、作曲家が選んだ調性というものは尊重すべきと思っています。バロックや古典の時代はピッチが低かったということから調性の性格って何という人もいますが、その時代から調性の性格というものは意識されてきました。ピアノでは平均律ではない調律方法により調性毎に主要三和音の響きが違うという話もありますし、弦楽器ならポジション毎の共鳴や音色の差があり、管楽器なら運指からくる音色の差もあります。

上に書きましたがギターで当たり前に演奏するシャコンヌはオクターブ低くなるものの移調せずに演奏出来ます。私は以前にプロのホルンアンサンブルがホルンの合奏でシャコンヌを演奏するのを聴いたことがありますが、その時はニ短調のシャコンヌをト短調で演奏していて、演奏の上手い下手と関係なく調性の違和感からまともに聴くことが出来ませんでした。アルベニスやグラナドスの曲も多くはフラット系で、原調を無視してギター曲として演奏することに抵抗を感じます。編曲はレパートリー拡大に必要なことだとしても、自分で演奏できる曲に限りがあるならギターの為に書かれたオリジナルを優先したいと考える所以です。



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音色とノイズ [雑談]

ピアノの音色が奏者によって異なるのは何故かということが長年の疑問でした。というのもピアノというのは構造上はハンマーが弦の上に落ちることで音を出しており、音の大きさはハンマーが持ち上げられる高さで決まるものだからです。ですから鍵盤を押すという行為はハンマーを何処まで持ち上げるかという間接的なものであり、タッチが異なっても音はハンマーの落下によるものなので強弱以外に人の操作は影響しないというのが原理的な構造です。昔調べた範囲では奏者による音色の違いというのは主にペダル操作と鍵盤を押していることによる共鳴音のコントロールによるものだという理解でした。最近になってネットで検索して見つけた説明では弦の振動以外のノイズ成分が強く影響しているというもので、成程と思いました。そこでも勿論それ以外の要素として微妙な強弱、多声部のバランスなどの音楽表現に係る要素による影響も書かれているのすが、ノイズが人が感じる音色に大きく影響しているというのは興味深いものでした。ノイズというのは鍵盤を叩くと鍵盤そのものが底に当る音が出ます。ピアノ演奏を聴いていると音程以外にカタカタ、コトコトという音が鳴っています。弦楽器や管楽器などでも音色の印象は発音が大きく影響すると言われています。ですからピアノのハンマーが弦を叩いて出る純粋な弦の振動音に差は無いとしても奏者の鍵盤へのタッチが生み出す様々な雑音成分が発音時に同時に出ておりそれが音色の違いになっているということのようです。
ギターの場合は指先が音色をコントロールしているという感覚が強いのでノイズ=悪であり、ノイズが少ない方が良いというのがクラシックの正統的な考えになりますが、フラメンコやジャズなどではノイズも音色の構成要素と捉えています。要は程度問題ですがノイズも含めて音楽表現と考えると表現の幅が広がるかもしれません。


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アクイーラ [弦]

アクイーラ(Aquila)のペルラ(Perla)とアンブラ(Ambra)を試してみての感想です。

1) ギター:ボッテーリ 弦:ペルラ(Perla)ハードテンション
ペルラは高音弦は植物性の原料を用いたバイオナイロンで低音弦はナイルガット(人工ガット)を芯線とする銀メッキ銅線の巻弦です。バイオナイロンの高音弦は反応が良く普通のナイロンのように3弦の音が鈍くなることもなくバランスが良いです。また低音弦も金属的な響きが少なく落ち着いた音色なので高音弦との音色、音量のバンラスが取れています。音色としては艶消しなモノトーンという印象ですが、落ち着いた音色で悪くありません。ボッテーリの響きのコントロールの難しさが緩和されて色彩感は減るものの、まだ新しい楽器から枯れた楽器の音が感じられます。全体に好印象で常用してみようかと考えています。

2) ギター:尾野薫 弦:アンブラ(Ambra)ノーマルテンション
シルク芯線の巻弦を意識したという低音弦はペルラよりもさらに落ち着いた響きでやや違和感があります。またナイルガットの高音はペルラのバイオナイロンと見た目は区別がつきませんが音色は金属的な響きが加わります。気になったのは1弦の精度が悪く、ビレやすいノイジーな音で、逆に張り直してみたら少し改善されたことです。とりあえず使用に耐えないレベルではありませんが、バラ売りされておらずセット弦しかないこと、アンブラは他よりも価格が高いことを考えると不安が残ります。また楽器の重量がある尾野ギターとは相性が悪いかもしれません。全体の音色の印象は悪くはないのですが、鳴りが悪い印象があります。もう少し軽量で反応の良い楽器なら相性が良いかもしれません。ですがペルラが好印象なこともあり、尾野にもペルラを試してみたいところです。


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マルセロ・バルベロ・イーホ2 [ギター]

メンテに1週間程かかると言われたバルベロ・イーホですが結果的には2日後の夕方には受け取ることが出来ました。やはりブレイシングが剥がれかけていたとのことで修理対応して頂きました。店頭で弾いた時や、受け取ったその日にクラスタで弾いた時は分からなかったのですが、家に戻り静かな部屋で弾いてみると5弦の解放を弾くとビーンというノイズが出ていることに気づきました。色々原因を調べてみて糸巻きがノイズの原因のようです。10年以上経過したフステーロということで不具合が出ても仕方がありません。見た目は楽器に合っているのでそのまま使いたかったのですが、糸巻きの不具合はストレスになります。また以前にも尾野ギターの糸巻きをスローンからロジャースに交換した時に巻き具合の性能だけでなく、音質にも良い影響があることが分かっていましたので、交換した方がすっきりすると決断しました。ボッテーリは最初からロジャースで尾野は中古のリフレッシュ品のロジャースということでロジャースには全幅の信頼があります。まず壊れる心配は不要ですし、例え不具合が生じても修理可能という点も安心です。それで今回も糸巻きの在庫豊富なfanaに行ってきました。まずは尾野と同様にリフレッシュ品のロジャースが無いか聞いてみたところ、標準的なロジャースデザインのものなら有るとのことです。ですがバルベロ・イーホはヘッドのサイズが小さく取り付け可能なデザインが限られるのでリーズナブルなリフレッシュで合うものはありませんでした。そこで新品の中から合うものを探しました。いわゆるハウザータイプの糸巻きなら大きさは問題ないのですが、スペイン伝統の楽器にハウザー系は取り付けたくありません。全長が短い物の候補としてロジャースのサントスモデル、彫の無いプレーンタイプ、アレッシーのハウザー系ではないもの、バルジャックのハウザー系ではないものなどを実際に楽器に付けてみて比較しました。見た目としてこれ程合うものは無いこと、後で後悔したくないこともあり、サントスモデルにしました。サントスはバルベロ・イーホの源流ですから、最高の組み合わせです。
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交換後は当然ながらノイズは無くなりました。音もよりクリアになったと思います。他にfanaで言われたのはナットの溝の切り方が良くないので作り変えるとさらに音が良くなるということと、サドルも点接触になるように角度をつけた方が良いということで、とりあえず弦高が変わらない範囲で調整のみしてもらいました。ネックはやや順ぞりで弦高は標準より若干低めですが低すぎることはないのでとりあえずこのままにしていますが、もう少し上げた方が音に余裕が出るかもしれません。ですのでまたしばらくしたらナットとサドルは一組作ってもらうことも考えています。ナットやサドルはオリジナルさえ残しておけば気楽に試せるのが良いところです。
まだ使い始めたばかりで楽器の評価は難しいのですが、弾いていて気持ちが良い楽器です。なおギターを弾かない家内の感想は普通のギターの音がする、ボッテーリの方が良いというものです。確かにボッテーリには分かり易い音量感や色合いがあるのでこういう感想も肯けます。楽器としての表現力はボッテーリの方がはるかに高いと思います。ですがギターの音として引き締まって張りがあり、明瞭でピュアな音がすること、反応が良くタッチした後で弦の振動が最初に駒に当る時のコツという感触がなんとも心地よいのです。これはギターを弾かないと分からな感覚ですね。また低音の張りのある音には芯があり音程感がとてもしっかりしています。その為、和音を弾いた時にバランス良く響いてくれます。


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マルセロ・バルベロ・イーホ [ギター]

商談成立しましたので公表します。マルセロ・バルベロ・イーホのオリジナルモデル2002を購入してしまいました。当初想定していた夏のボーナスで買える範囲という予算を大きく超えてしまいましたが、偶然の出会いで何かの縁と決断しました。というのもこの楽器の情報がネット上に無く、店頭で偶然見つけたからです。後で分かったのですが単に手違いで一度登録したデータを削除してしまったということらしいです。それであまり目立たずに店頭に飾られていたようなのです。それで店頭で発見した時にオォーと思い、弾かせてもらってまたまたオォーとなった訳です。
マルセロ・バルベロ・イーホについては説明は不用だと思いますが、流通している楽器はパラカサ・アルカンヘル、マルセロ・バルベロ・イーホのオリジナルモデル、父であるマルセロ・バルベロのコピーモデルがあります。今回、購入したのはオリジナルモデルですのでバルベロ・イーホ自身の思いが一番反映されている物かもしれません。また2005年1月に61才という若さで亡くなっていますので2002年作は円熟期の作品でもあります。オリジナルモデルの糸巻きはフステロ製ですがプレートが真四角な独特なデザインで味わいがあります。
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なお今日試奏するために昨日の時点でハナバッハシルバー200ミディアムハイ+オーガスチン青に張り替えておいてもらいました。このセットは普段、私がボッテーリで使っている弦ですが、偶然にもマルセロ・バルベロ・イーホを使っている渋谷環さんと同じセットです。この組み合わせで特に問題はなさそうでしたが、音色としてテンションを下げた方が良い可能性もあり、今後いろいろ試すつもりです。
なお弾いて異常は感じなかったのですが、ブレイジングが剥がれている疑いがあるとのことでメンテナンス後に受け取ることになり、今日は写真を撮って帰ってきました。


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スパニッシュギター [ギター]

私の使っている楽器はボッテーリも尾野薫もハウザーモデルです。自分自身の嗜好としてイギリス、ドイツ、イタリアなどでトーレス、ハウザーを基本とする製作家に着目してきました。購入可能な現実的な選択肢として興味を持ってきたのはゲヴィン・アラム、ブライアン・コーエン、サイモン・アンブリッジ、フリッツ・オベール、ゲルハルト・オルディゲスなどです。価格的に買えない憧れの楽器としてはハウザー1世、2世、ホセ・ロマニリョスを理想としてきました。その流れでロマニリョスを師としハウザーモデルを製作しているエンリコ・ボッテーリにたどり着いたわけです。
ボッテーリを入手してからもハウザー3世やオベールなどを店頭で試奏させてもらうことがありましたが、ボッテーリに替えて使いたいと思うことはありませんでした。この先もボッテーリをメインの楽器として大切に使っていこうという気持ちに変化はないのですが、今まであまり興味を向けてこなかった王道のスパニッシュギターも気になるようになってきました。ボッテーリを買う前に良い楽器を探していた時にアントニオ・マリン・モンテロは何本も試してきましたが、マドリッドの楽器は候補としては考えていませんでした。何故ならまずラミレス3世の音が好みではないこと、ラミレス工房から独立したベルナベ等も試して好みではないと感じていたからです。
なおフレタはとても良い楽器だと思いますが価格面で候補とはなりえません。そしてもし良いフレタを買う資金があるなら迷うことなくエルナンデス・イ・アグアドを買います。少し前にアグアドを試奏させてもらったこと、ジョンのCDをまとめて聴いてみてアグアドの良さを再認識したことからアグアドへの強い憧れが生じています。またつい最近ですがヘスス・ベレサール・ガルシアを試奏させてもらったのですがその音色に魅了されました。ベレサールの感触、響きのイメージはまだ残っているのですがアグアドやベレサールのような銘器は脱力した良いタッチを要求されるので自分の楽器を弾く時にも良い影響が残ります。ですからたとえ買えないとしても良い楽器に触れさせてもらう機会があるなら積極的に試すべきと思いました。
ではアグアド的な楽器として現実的な候補があるかですが、難しいところです。アグアドに関わった人としてマルセリーノ・ロペスがいますがロペスのアグアドモデルはボディも小ぶりで指向するところが少し違うようです。ペドロ・コントレラス・バルブエナもアグアド工房と関わりがあり、アグアドモデルを作っています。ラミレス工房で修業してPCマークとして知られていますが独立してからはラミレスとは異なる路線で良い楽器を作っていたようです。なお初代は2007年に亡くなっていますのでそれ以降のペドロ・バルブエナは息子の作品です。

忘れてならないもう一つの系譜としてサントス・エルナンデス > バルベロ1世 > アルカンヘルがあります。サントス・エルナンデスは私の師匠の愛器ですからレッスンで毎回その素晴らしい音を聴いています。ただ希少なバルベロ1世の音は意識して聴いたことはありませんし、アルカンヘルが良いと思える経験も今のところありません。ですがこの系譜で良い物があるのではないかという興味を持っているところです。
アルカンヘルは現実的な価格ではありませんので、機会があれば試してみたいと思っているのがバルベロ・イーホです。バルベロ・イーホが亡くなり、アルカンヘルが引退して唯一の後継はカセレスというような記述も見られますが、カセレスで良いと思う個体に出会ったことは今のところなく、また世間的にも微妙な評価かもしれません。ただ良い個体があるかもしれず現役製作家でもありますので要チェックと考えています。
最近この系譜を調べていてアルカンヘル工房自体はスイス人であるレオナルド・プラットナーが引き継いでいるということを知りました。プラットナーはまだ楽器製作を始めて10年程のようです。日本にも何本か入ってきていて今も2015年製の楽器が店頭で売られています。その楽器を試奏させてもらったのですが、ややこじんまりした印象ながら音は癖が無く素直でした。アルカンヘルから引き継いだ良材を使っていて、ペグもアレッシーでしたし価格を考えると悪くない楽器でした。

これを書いてからまた楽器店巡りをしてきました。
ある方の遺品であるエルナンデス・イ・アグアドも触らせて頂きました。長年プロが実用として大切に弾き込んだ楽器からは極上の音色が醸し出されます。これはとても良いと思うマリンの中古にも出会いました。また今までのイメージを変えてくれる良いベルナベもありました。また90年代のとても良いケヴィン・アラムもあり、程よく枯れて状態も良いこれらの楽器が二桁の売値で出ており私的には全てお買い得に思いました。
またパラカサ・アルカンヘルのバルベロ・イーホを2本(70年代と90年代)試すことが出来ました。先日別の90年代も弾いており共通する特徴として柔らかい粘りがあり、私的な好みとは少し違う印象を受けました。むしろ試奏した中では先代のバルブエナに良い印象を持ちました。ただ価格的には上記のマリン、ベルナベの方に分があるかなどど物欲が刺激されたところで、元々あるような無いような予算をはるかに超えてしまうけれど、これしかないと琴線に触れる楽器に出会ってしまいました。アグアドやベレサールのように全く手が出ない金額ではなく無理すればと思ってしまうところが悩みどころです。本気で悩んでいるので物が何かは内緒です。



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バロックの演奏法 [演奏法]

現代ギターの出版物で気になっていた本「正しい楽譜の読み方」を楽器屋さんに行ったついでに購入してきましたが、とても役立つ良書でした。

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副題に「バッハからシューベルトまで」とありますが、主にバロックの楽譜解釈の内容です。テンポの決め方、舞曲の様式、装飾の入れ方等、今まで知らなかったこと、知りたかったことが書かれていました。2008年から2009年の現代ギターに連載されたもののまとめとのことですので、読んでいる方も多いかもしれませんが、バロックを演奏する機会も多いギタリストにはお薦めできます。



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